違うテーブルでごはんを食べるだけで

大みそかの晩、夕ご飯はいつものダイニングテーブルではなく、紅白を見ながら、和室の座卓で食べました。

2歳の息子は、食べる場所を変えただけのその食事を、「ぱーぴー(パーティー)だ!」と盛り上がってくれました。


年が明け、今日のお昼も和室で食べたいと。

ダメだよ、と言いかけて、ふと口と手が止まりました。

あれ?どうしてダメなんだろう。


いつもと違う場所だから?

配膳の距離が長くて面倒だから?

畳の上にこぼされると掃除が大変だから?


どれも私にとっての都合だけで、本当にダメな理由は出てきませんでした。



和室で食べるごはんは、見える風景が変わって、なんだか特別感があって。頂き物の押し寿司とお椀ものだけで、パーティーでした。



思えば自分が小さい頃、祖父母もいた7人家族の頃は、季節の行事や誕生日など、座敷にきちんとお支度をして、お祝いしていました。

その風景は何だか幸せの象徴のような、くすぐったくってあたたかい映像として、私の中に残っています。


そうだ。いらないこだわりは置いておいて、こういう楽しさを、大事にしよう。息子ともたくさん共有しよう。

そう息子に教えてもらったお年始でした。




今週のお題「年末年始の風景」